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Parisの現実

たまには真面目な話を…

Parisは別名「移民の街」

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前に「Parisはフランスじゃない。移民と学生の街だ」という言葉を聞いたことがある。
それに担うくらい、確かにParisにはいろんな国の人が住んでいる。
電車に乗れば、フランス人はもちろんながら、同じ割合を示すくらいの黒人、アジア人…。
今年、国外追放された人数は2万9000人。
それだけの人がビザを持っていなかった。
そして、まだ見つかっていない不法滞在の人もきっとたくさんいる。
もちろん、Parisにはしっかりビザがありちゃんと生活している人もいるけれど。

フランスでは失業率が7%ととても高く、フランス人の何人かは無職が多数いる。
無職でも国から月々500€の支給があるらしく(無期限)それで生活をしている人がたくさんいると聞きました。
何故そうなるかと言うと、一部の例が中国人。
今Parisでとても利益を上げているということ。
給料が安くても(最低賃金以下)生きるために働くから、それに伴ってフランス人の失業率も高くなる。

不思議な都市、Paris。

…で、何が言いたいかというと
…特にないんだけど(笑)

結局、私も「外国人」
今ではすっかり慣れたけど「ニーハオ」って通り過ぎる時に知らない人に言われる。
今ではすっかり慣れたけどよく英語で話しかけられること。
しかし、今でも忘れられないのが
以前の職場で、「肌が黄色い。C’est pas bien(良くない)」と、あからさまにに言われた差別。
もちろん相手は冗談で言っていると解っているんだけど。

どう頑張っても、どうもがいても結局は外国人。
だけど、日本人であるプライドは捨てたくない。
国の違いなんて関係ない!と大きく叫ぶことが基本かもしれない。
そんな考えになれない自分がいることが確かである。

今まで多数の店を見てきたけど、洗い場は必ず黒人。
銀行で働く頭がいい黒人も確かにいるけれど、失業率が高い原因も
フランス人も洗い場に行けばいいのにそれでも見かけないというプライドのある現実。

目に見て解る差別。
そしてそれを変えようとしない世界。

怒っているわけじゃない、悲しんでいるわけじゃない。
それが現実だということ。

Parisに来てから、そういうことを考えるけれど世界を変えようという意識が私には芽生えていない。
私はただ日本人が、次に夢を持って来る日本人のために
フランス人に「日本人は頑張る。仕事をちゃんとする。」というイメージを継続させるまでだ。

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中国ビールを飲む。
微かに残る鉄の味を感じながら、生きることの大変さ、そして現実を噛みしめるまでだ。
by s_ma_vie | 2010-03-13 06:59 | France
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